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分類:環境

サンゴの海

サンゴの海
写真・文: 長島敏春
偕成社 ; ISBN:978-4-03-332280-3(2013年3月)

 石垣島のサンゴの海をカメラで捉えた本です。どのページにも1枚の写真が見開きいっぱいに広がっています。1枚目は空から眺めた白い砂浜とエメラルドグリーンの海。ページをめくりながら水面へ近づき、海の中へ入っていくと・・・そこは夢のような別世界。どこまでも透明な水、降り注ぐ太陽の光、砂地に広がるサンゴ礁、そして色鮮やかな熱帯魚たち!きっと、その美しさに見入ってしまうことでしょう。
 サンゴ礁は、いろいろな種類のサンゴが集まってできています。花のような部分にぐっと近づくと、サンゴがポリプという小さな生き物の集まりであることがわかります。また、ポリプの中に褐虫藻という藻の仲間が住んでいて、サンゴと絶妙な関係を持ちながら共に生きていることも教えてくれます。「海のオアシス」と言われるサンゴ礁には、大小さまざまな魚や、エビやカニ、ヒトデなど、多くの生き物が暮らしています。それらの生き物とサンゴ礁とのつながりを、とっておきの1枚で、いきいきと伝えてくれます。
 今、世界中の海でサンゴ礁の白化が進み、その原因は地球温暖化や海洋汚染であると考えられています。サンゴとサンゴ礁は、海の中の生き物だけでなく、陸に暮らす私たち人間の生活とも深く関わっていることに気付かせてくれる本です。

科学読物研究会     中川僚子
表紙画像は偕成社の許可を得て掲載しています。