<% datafile=Server.MapPath("guest.dat") For Each item In Request.Form dat= dat & Replace(Request.Form(item),vbCrLf,"
") & ":::" Next If Replace(dat, ":::","") <> "" Then Set ObjFSO=Server.CreateObject("Scripting.FileSystemObject") Set ObjTS=ObjFSO.OpenTextFile(datafile,8,True) ObjTS.WriteLine dat & now ObjTS.Close Set ObjTS=Nothing Set ObjFSO=Nothing End If %> 江戸のあかり ホームに戻る本となかよし

分類:技術

江戸のあかり

江戸のあかりナタネ油の旅と都市の夜
歴史を旅する絵本
塚本 学・文  一ノ関 圭・絵
岩波書店 ; ISBN4-00-110646-9 C8721 ; (1990年2月8日)

 幕府が権威を誇った時代、江戸の灯かりを支えたのは、遠い大阪の菜の花畑でした。稲や綿を刈り取った後、冬を待たずに人々はまた田を起こし始めます。機械もない時代、赤ん坊も冷たいあぜに寝せての一家総出です。『菜の花や月は東に日は西に』の蕪村の俳句は、ナタネ作りの労働をもうたっているのかもしれません。ナタネが実り、農家の手を離れても、ナタネ油をとるために、多くの人の汗が流され、さまざまな家内工業の設備も工夫されました。
 商品となり樽に詰められた油は、大坂港から船で運ばれたり、陸路で牛車にひかれて諸国に向かいます。海路の危険から守ってくれる灯台の光も、ナタネ油で燃えています。油は庶民には高価なものでしたから、貧しい家は日が暮れたら寝るだけです。一方、吉原のような歓楽街は不夜城のように明るかったといいます。それにしても行灯の照度は20ワット蛍光灯の150分の1、現代の夜の明るさとは格段の差があるのですね。
 24画面で構成されるこの絵本は、江戸のあかりを支えてきたナタネ油と共に絵巻物語の中を旅するように、人々の労働や、暮らしの表情を生き生きと伝えてくれます。縁日、芝居小屋、宿場や、町の子供たちの表情などから、とてもたくさんの発見があるのではないでしょうか。
 巻末の解説も詳しく丁寧です。〔歴史を旅する絵本〕はこのほかのシリーズも、読み応えがあり、暮らしと歴史は密接だと感じられるでしょう。
 現在品切れです。図書館で手にとってみて下さい。

科学読物研究会     かしわざきひさこ