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分類:技術

はっこう博士大かつやく

はっこう博士大かつやく
末松茂孝 著
さ・え・ら書房 ; ISBN978-4-378-03849-0 (1988年6月)

  はっこう博士は頭頂部に毛が一本、後頭部は白髪のめがねをかけた笑顔が素敵で優しそ うな博士です。難しい話もはっこう博士なら、こどもたちにも分かりやすいように説明し てくれます。 
 まず初めに、ぶどうのしぼり汁を使っていきなり実験が始まります。私が小学生だった ら、この部分を読んだだけでわくわくしたことでしょう。ぶどうは水で洗わないところが ミソなのでしょうか、そのしぼり汁を30℃くらいの場所で数日保管すると、ぶどうのし ぼり汁がブツブツと泡立ってきます。これが「はっこう」で、酵母の力でぶどう汁のなか にある糖分がアルコールと炭酸ガスに分解された状態になったのです。  納豆では「納豆菌」、ぶどうのしぼり汁では「酵母」と、その他にもいろいろな自然の 力で発酵という作業が行われ、私たちの食事を彩っています。
 その他、この本では「くさる」と「はっこう」のちがい、米・牛乳・ダイズを発酵させ る、つけものと微生物、魚と微生物など発酵のしくみや多様性などをかみ砕いた表現とほ のぼのしたイラストで紹介しています。大人も子どもも楽しく読み進めることができます。  

科学読物研究会     澤本 早苗