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分類:技術

チョコレートがおいしいわけ

チョコレートがおいしいわけ
はんだのどか/作
アリス館 ;9784752004653; (2010年1月27日)

 まっ赤な表紙にかわいらしい男の子と女の子、それに大きな食べかけのチョコレート、幼い子どもたちにとても人気のある絵本だ。
 チョコレートがおいしいわけは、カカオの実の中で眠っているカカオ豆(本当はマメではなくタネ)にひみつがある。ブルーの見開きのページに、オレンジ色と黄色のカカオの実が大きく2つ描かれていて、「パコン!」と元気よく割れている。中には、白いフワフワした果肉に包まれて、カカオ豆が並んでいる。
 カカオ豆をバナナの葉に包んでそのまま1週間おくと、茶色のチョコレート色になる。見開きいっぱいに、バナナの葉の上に愉快な表情のカカオ豆が67個も並んで、「ぼくたち カカオの 豆きょうだい バナナの おおきな 葉の なかで〜」と歌い出す。そんなカカオ豆が日本の工場についたら、いろいろな機械の中を通って・・・。  
 ページをめくると、本の1ページ全部がチョコレート色、「たっぷん、とろーり」おいしいチョコレートになっている。子ども達から、「わーっ」と声が上がる。最後に、いろいろな形になって、カラフルなおいしそうなチョコに変身して並んでいる。
 本の読んでいくと、「カカ」と「ポド」という名前のカカオの実が、どのページにも、ちょこんと顔を出していたことに気がつく。もう一度始めのページから、「カカ」と「ポド」をさがしたくなる。そして、おいしいチョコレートが食べたくなってしまう。
 チョコレートを食べるときは、この本に書いてあったおいしいわけを思い出しながら、ゆっくり味わってみてください。

科学読物研究会     坂口美佳子