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分類:科学・技術

自然に学ぶものづくり図鑑 かたち・しくみ・動き 繊維から家電・乗り物ま

自然に学ぶものづくり図鑑 
赤池学監修 ハユマ執筆・編集
PHP研究所 ; (2011年1月)

  新しい技術が、こんなにも生きものを研究し、利用していることがこの本で知ることができました。開発のヒントの様々な生きものと成果を、大きく形、仕組み、動きの章に分けています。写真や図版を多く使っているので、楽しく理解できます。
 古くから知られている生きものの技術としては、ハチの巣の六角形の構造です。ミツバチは体から、みつろうをだして作るのですが、六角はすくない材料で最も広く、また軽く丈夫になるということです。このハニカム構造で、軽く丈夫な製品が作られているのですが、金属を使いスペースシャトルにまで使われているというのは驚きです。また面白いと思ったのは、フクロウとカワセミです。羽音が静かなフクロウの羽毛、水中飛び込みの上手なカワセミのくちばしの形が研究され、新幹線の防音装置となっているのです。この<形>の項目では6例が紹介されています。
 第二章の<仕組み>では、群れて泳いでもぶつからないイワシにヒントを得た、ロボットカーをはじめとする、7例をあげています。カジキの皮膚と最新の水着、ガの目、ホタルなどです。中には滝のしぶきの冷却効果など、生物以外の仕組み利用もあります。自然の構造にも驚かされますが、人間の応用力も中々です。
  <動き>から作られたものは5例。トンボ型飛行機、風車などはまだ実用化前のものです。シールドマシーンってフナクイムシだったの?カイコがクモの糸を出す!宇宙飛行士の服とキリンの関係は?など、これからもまだまだ新しい技術の研究がありそうです。

科学読物研究会     鈴木 有子