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分類:科学・技術

ソーラーカーで未来を走る

ソーラーカーで未来を走る―太陽光がつくる自然エネルギーについて考えようー
木村英樹 著
くもん出版 ; ISBN: 4-7743-1959-7(2011年9月)

 この本で紹介されているソーラーカー「東海チャレンジャー」は2009年、世界レースに優勝しました。なんと今年10月の大会でも、さらに記録を更新して優勝したことが報道されました。オーストラリア大陸縦断3000kmというレースですが、この本は、2009年の詳細を中心に書かれています。
 大学が研究を始めたのは1991年。2008年には、アフリカレースで初代チャンピオンになっています。今のチームは2006年にできた「東海大チャレンジセンター」のプロジェクトの一グループです。工学部の学生が多いそうですが、広報や会計など、専門以外の学生も参加して、多様な人材が生かされています。
 実は、2009年は、経験者のいない状態で始まりました。「作成日数、わずか100日。スタート数時間前に完成」という事態ながらも優勝。先輩達や企業のサポートがある中で、休日返上で作りあげ、強力なライバル達にも負けないチームとなりました。
 実はソーラーカーは、レース以外に大切な目的があります。それは自然のエネルギーを有効に使う方法を探すことです。高性能な太陽電池は、もともと人工衛星用に作られたもの、モーターの効率もとても高いなど日本の技術力をいっぱい提供してもらっています。このような技術を応用して、省エネルギーや太陽光発電をもっと進めることができる人作りも、チャレンジセンターは目指しています。写真、図も多く、理解を助けてくれます。

科学読物研究会     鈴木有子