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分類:伝記・考え方

おしえて、アインシュタイン博士

おしえて、アインシュタイン博士
アリス・カラプリス編、杉元賢治訳
大月書店 ; ISBN9784272440306; (2002/03/14)

 アインシュタインのもとには、世界中の国々から、子ども達の手紙が毎日山のように届いたそうです。この本は、その手紙の一部を紹介しています。
 子ども達は、著明な科学者宛てに、実に自由にのびのびと手紙を書いています。その手紙の内容は、科学の質問はもちろん、「ぼくの悩みをきいて」と自国の人種差別に胸を痛めている子どもがアインシュタインの意見を求める内容のものもあり、あるいは「サインをください」や「散髪に行ったほうがいいと思います」といった無邪気なものもあります。
 来日した時に、自分のお子さんに宛てて書いた手紙(日本人の感想も書かれている)や多くの名言も載っており、アインシュタイン本人の言葉にふれることが出来る貴重な本です。
 この本を世に出した訳者、杉元賢治さんの専門は、アインシュタインの研究です。エルサレムのヘブライ大学発行の「アインシュタイン文書館ガイド」の中に、アインシュタインと子どもたちとの往復書簡リストに目がとまり、編集員にかけより、発行に至ったそうです。
 アインシュタインの謙虚で、優しく、ユーモアのあるお人柄が随所でみられ、また、子ども達の無邪気さや真剣な思いにふれることも出来る、心温かくなる一冊です。

科学読物研究会     南山由美子