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分類:地球・宇宙

岩石と鉱物 読む宝石!

岩石と鉱物 読む宝石!
科学キャラクター図鑑
サイモン・バシャー/絵 ダン・グリーン/文 坂口美佳子/訳  玉川大学出版部 ; ISBN9784472059032 (2010年5月)

 この本は「科学キャラクター図鑑」シリーズのなかの1冊です。
このシリーズは、どの本もそれぞれにユーモアたっぷりで面白くて、楽しく読んでいるうちに科学的な知識や情報がいつのまにか頭に入ってしまう…不思議な本ばかりです。
 さて、10月のテーマは「石」。石といえば、なんといっても「岩石」と「鉱物」ですね。わたしたちの足元の岩石や鉱物を調べれば、地球の秘密や謎、ひいては宇宙の謎を探ることも出来るのです。
 この本の特徴は、難しいことを長々と難しく書いていないこと。 難しいことは楽しくぎゅっと短く書いてあってわかりやすいです。 章ごとに「おしゃれな重ね着 堆積岩(たいせきがん)」とか、「アツい熱血漢 火成岩(かせいがん)と隕石(いんせき)」など、なんとも面白そうで読みたくなるようなタイトルがついています。
 面白いのはタイトルばかりではありません。 「堆積岩」の章ならば、粘土、石灰岩、砂岩などが、「ワタシが…」、「ボクは…」とそれぞれユーモアたっぷりのはなし言葉で自分の特徴を語ってくれるのです。その言葉の面白いこと!
 もし言葉だけでピンと来なくても、1ページまるまる使った大きなイラストで「なるほど!」とイメージが湧いて来ます。話しかけてくれるような文章とマッチした、このイラストがそれぞれの石たちのキャラクターをぴったりととらえた可愛い姿で思わず笑ってしまいます。
 また、この本のいいところは外国の本の翻訳なのに日本の情報をちゃんと入れているところです。日本の情報があると身近に思えますよね。
例えば、宮澤賢治の「石と賢治のミュージアム」や「木の葉の化石園」などの紹介や、その鉱物の日本での産地、エピソードなど。
さらに、巻末には、用語解説と日本の博物館の一覧があり、なによりありがたいのは、岩石と鉱物に関するいろいろな本のリストが載っていることです。この本を読んでもっと岩石や鉱物のことが知りたくなった人にとっては、これはいい道しるべになりますね。
 このシリーズがもし気に入ったら、つぎは『地学 未知なる星テラ!』をお薦めします。「石」ってホント楽しいですね!

科学読物研究会     市川雅子